排尿障害について |
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膀胱・尿道には、尿を貯めて、それを残さず排出するという大切な役目があります。 |
排尿障害には、貯める方の障害と、排出する方の障害があります。 |
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「尿が近い」「漏らしてしまいそうな感じがする」「漏らしてしまう」「排尿後も、まだ残っている感じがする」などがあります。 |
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膀胱炎、膀胱結石、膀胱癌などが原因の場合は、それぞれに対する原因治療が行われます。 |
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特別な原因はなく、急な尿意をもよおす過活動膀胱(OAB)と呼ばれる症状に対しては、抗コリン作用をもつ有効な薬が最近何種類か登場しています。 |
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大笑いしたり、重たい物をかかえたりした時、少し漏れるという場合は、外括約筋の収縮を強くする薬が用いられます。 |
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正常な容量、尿意があっても手・足が不自由なために時間がかかり間に合わないといった場合は、時間をみて排尿したり、オムツを使用したり、尿器を工夫したりする対処をとることも必要になります。 |
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糖尿病由来の知覚異常や脊髄損傷で膀胱容量が大きくなりすぎて、絶えず漏れるといった場合は腎機能を保護するためにも、外科的な治療が必要となります。 |
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2. |
排出する方の障害の症状 |
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「便器の前に立ってもなかなか出ない」「中途で途切れてしまう」「なかなか終わらない」「終わったと思っても残った尿が出てくる」などがあります。 |
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原因となる病気としては前立腺肥大症と前立腺癌が大部分をしめます。 |
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前立腺肥大症に対しては、括約筋を緩めて、尿を出やすくするα1—ブロッカーや、前立腺を小さくする抗アンドロゲン剤などの内服薬が効果的で、手術をしないですむ場合が多くなっています。手術も、尿道に器具を挿入して、電気メスで切除したり、レーザーで蒸散したりと侵襲の少ないものになってきています。 |
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前立腺癌に対しては、早期癌であれば、手術・放射線治療法・内分泌治療法(LH-RHアゴニスト、抗アンドロゲン薬、女性ホルモン薬)が一般的に行われます。 前立腺癌は進行が遅く、転移がある場合でも内分泌治療が有効な場合が多いです。 |
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前立腺癌は血液検査で早期発見が可能な唯一の癌です。55歳を超えたら、1〜2年に1回はPSAという腫瘍マーカーの検査を受けましょう。また、尿の勢い等無くなったなと感じたら、年のせいにせず、一度専門医を受診しましょう。 |
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最後に、上記は近医の泌尿器科のドクターのお話を、ドクターの了解のもと、掲載させていただきました。 |
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FROM:なぎさ薬局
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