RSウィルス感染症について |
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乳幼児の代表的な呼吸器感染症で細気管支炎・肺炎の原因としてよく見られるウィルスです。年によって時期と程度は違いますが、秋〜冬にかけて4〜6ヶ月続く流行を起こします。 |
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≪特徴≫ |
・感染力が強く、飛沫と接触感染の両方で感染する |
・3〜6ヶ月くらいの乳児は母親からの免疫がなくなる時期で重症化しやすい |
・喘息や先天性心疾患を持つ小さい子供は重症化しやすい |
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≪症状≫ |
感染後4〜5日の潜伏期ののち、鼻汁・咳・発熱などの上気道症状が現れます。3割程度の人はこのあと下気道まで波及して気管支炎や細気管支炎を発症し咳の増強・喘鳴・多呼吸などが現れます。3%程度が重症化し入院治療を受けますが、通常は数日〜1週間で軽快します。 |
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≪治療≫ |
このウィルスに直接効果のあるお薬はなく、対症療法が主体になります。発熱には解熱剤、呼吸器症状には、咳止めや気管支拡張剤などを用います。脱水気味になると痰が粘って吐き出すのが困難になるので水分の補給に努めます。 |
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あまりなじみのないウィルスですが、乳児の半数が1歳までに、2歳までにはぼ100%感染します。わずかですが重症化することもあり、免疫が出来にくく何度も感染しますが、回数が増えるほど症状は軽くなり2歳以上では「鼻かぜ」程度ですむことがほとんどです。 |
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FROM:ハロー薬局 |