水分補給について |
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暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか? |
現代の夏は昔と異なり、地球温暖化の進行などの影響で気温が上昇しているのに加え、今年は東日本大震災の影響で節電を意識するあまり、エアコンや扇風機の過度の使用を控える傾向があるため、熱中症が心配されます。 |
そこで今回は熱中症の予防のために、水分補給についてお伝えしようと思います。 |
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まず、人が1日に必要な水分摂取量として、飲料水からは800-1300mLは必要になってきます。これはあくまで最低必要な量になってきますので、暑い日に外出をしたり、スポーツなどで大量の汗をかいたりした場合はもっと大量の水分が必要になってきます。ですので、目安としては1日に2Lの水分摂取を心がけたほうがいいようです。 |
次に水分補給を行う上で、軽い脱水症状のときはのどの渇きは感じませんので、のどが渇いたと思うときは、ある程度の脱水が進行している可能性があります。そのため、外出の前などのどが渇いていなくても水分を補給することが重要になります。 |
また、人間の体は水分だけでなく、ナトリウムやカリウムなどの電解質も汗や尿として排出されているため、水分補給を行う際はそのような電解質も補給することが大事になってきます。 |
スポーツドリンクや経口補水液はそのような電解質も補給するため、水分補給には適しているといえます。その際、冷えた状態で摂取すると深部体温を下げ、胃に留まる時間が短くなり水分吸収器官である小腸に移動するためよいとされています。ただし、アルコールやカフェインを含有する飲料については利尿作用があるため、逆に脱水を助長する恐れがあるため水分補給としてはお勧めできません。また、脱水予防として必要以上にスポーツドリンクを摂ると糖分も含まれているため、生活習慣病発病の原因になるため、摂りすぎも注意です。ちなみに、経口補水液とはいわゆる飲む点滴みたいなもので、ご家庭でも手軽に作ることができますので、この夏作ってみてはどうでしょうか? |
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<自宅で作る経口補水液の作り方> |
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砂糖40gと塩3g(天然塩だとナトリウム以外のミネラルも多く含有)を一度沸騰した水1Lに加えて溶かす。 |
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かき混ぜて飲みやすい温度にする。 |
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レモン、グレープフルーツなどの果汁を加えるとカリウム補給にもなる(グレープフルーツを入れる場合は血圧の薬の効果を強めてしまう恐れもあるため、医師や薬剤師に相談するようにしましょう) |
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砂糖よりブドウ糖を用いると吸収効率がよくなる。 |
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最後に心臓や腎臓の病で水分を制限されている方は、水分補給により病気が悪化する可能性もあるため、主治医と相談しながら水分補給を行っていくようにしましょう。 |
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FROM:ハロー薬局 |