便秘解消法 |
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便秘は、不快感だけでなく、腸内細菌、肌荒れ、痔、イライラ、ダイエットなどの大敵です。快便は、気持ちがいいだけでなく、健康の源ですね。 |
今回は、便秘を解消するお話です。 |
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★便秘とは |
「便秘」とは、排便が順調に行われない状態をいいます。 |
3日以上、排便がない状態で不快な症状があり、日常生活に支障がある場合を「便秘」と呼びます。 |
しかし、回数は普通でも、1回の排便量が少ない時にも、「便秘」とする場合があります。 |
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★便秘解消の方法 |
1) 規則正しい食事と排便の習慣 |
通常、大腸の運動は、早朝覚醒時に亢進しています。 |
朝食を摂ることにより、胃に食べ物が入ると腸が刺激されて動き出し、スムーズな排便につながります。 |
便意がなくても朝食後決まった時間に、排便行為を数分間行うように習慣づけるとよいでしょう。 |
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2) 適切な食事療法 |
・食物繊維 |
食事は、毎日、18g〜20gくらいの食物繊維を摂るようにいたしましょう。 |
繊維質を多く含む食品には、野菜類、果実類、芋類、穀類、海藻類などがあげられます。 |
・水分 |
朝起きがけにコップ一杯の冷水や牛乳を飲むと、腸が刺激され、便通を起こしやすくなります。 |
また、日中の水分を十分にとることも、忘れてはなりません。1日に必要な水分量は1500ml〜2000ml位です。 |
・適量の油 |
油は腸での潤滑油となり、便を出しやすくしてくれます。 |
・酸味のある食品・香辛料 |
酸味のある食品や香辛料を使った食品も腸に刺激を与え、排便に効果的です。 |
この他に、ヨーグルトなどの乳製品、炭酸飲料、適度のアルコールや糖分も便秘を改善する効果があります。 |
便秘を悪化させる食品としては、多量のタンニンを含むしぶ柿、赤ワインなどがあげられます。また、肉類に偏った食生活は、便通を悪化させます。 |
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3) 適度の運動 |
腹筋力が弱いと排便が困難になります。腹筋を強めるためには、適度な運動が必要です。無理に運動を激しくすることではなく、自分に適した運動を選びましょう。 |
運動によって血行がよくなり、腸の働きも改善されます。また、運動は、ストレスの解消にもなります。ストレスは、腸の動きに影響を与えます。 |
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4)便秘の薬物療法 |
できるだけ、規則正しい日常生活や食生活で、改善するのがベストですが、効果がない場合は、下剤を使用して自然の排便リズムが得られるように治療していきます。 |
下剤には、水分の吸収をおさえて、腸の内容物を多くする膨張型と腸の粘膜を刺激して、腸の働きを促進する刺激型に大きく分類されます。 |
どの薬にも、強さ・習慣性・副作用などに違いがあるため、医師の指導を受けてから用いるようにいたしましょう。 |
下剤はあくまで対症療法です。食事と生活の改善で、便秘を改善することを基本にしてください。 |
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FROM:ひかり薬局 |