| 変形性膝関節症について |
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| ≪原因≫ |
| 膝関節では上の骨と下の骨が直接ぶつからないようにクッションの役目をする半月板がありますが、加齢などによって磨り減り、骨と骨とが直接当たって炎症を起し、やがて関節が変形してくることで痛みが生じる病気です。中高年のかたに多い病気ですが、とりわけ女性に多く、50才以降になるにつれて患者さんが増えています。またO脚だと変形性膝関節症になりやすく、日本人はO脚の人が多いそうです。 |
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| ≪症状≫ |
| 初期の症状は、朝起きて歩き始めたときの「膝の違和感」が最も早く現れる症状です。歩き始めや長時間歩いた後に痛みを感じるようになります。中期に入ると膝に水が溜まったり、鈍い痛みが続き、膝の動きが悪くなります。 |
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| ≪治療法≫ |
| 一度磨り減った関節軟骨は、もとの完全な形に修復されることはありません。したがって、膝の機能を高めることをめざして行われます。 |
| 症状の進行度や痛みの程度によって異なりますが、薬物療法・温熱冷却療法・運動療法、この3つが基本となります。 |
| これらの治療でも痛みが改善されない場合は外科的療法を行います。 |
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| ≪運動療法の効果≫ |
| ・筋肉の萎縮を防ぐ |
| ・体重のコントロール |
| ・関節内の組織の新陳代謝がよくなる |
| ・関節の機能を改善する |
| ・関節軟膏を再生する(繊維軟膏が再生されやすくなる) |
| 例) |
| ・プールのなかでの歩行(膝に負担をかけずに筋肉をつけられます) |
| ・仰向けに寝たまま足を10秒間挙げる |
| *痛みがあるときは、無理をしないこと。逆に悪化してしまいます。 |
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| ≪よくある質問≫ |
| ・膝の水を抜くと癖になる? |
| → |
「水を抜くと楽になるため抜いたほうがいいです。癖になることはありません。ただし、水を抜く回数が多かったり、量が減らないと悪化していることが考えられます。」 |
| ・抜いた水に血液が混ざっていた |
| → |
「可能性として、滑膜炎の悪化、じん帯の損傷などが考えられます」 |
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| 痛みが治まったら日常生活の工夫をしましょう。 |
| ・肥満を解消する。 |
| ・運動不足を解消する。 |
| ・足にあった靴を選ぶ。 |
| ・毎日お風呂に入り血行をよくする。 |
| ・サポーターなどを利用して膝を冷やさないようにする。 |
| ・杖を利用する etc…。 |
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FROM:ハロー薬局 |