透析療法について |
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一般的に、腎臓の機能が低下(クレアチニン値が8以上など)して正常に働かなくなると、腎臓の働きを人工的に行う透析療法が必要になってきます。透析とは、血液中の老廃物や余分な水分をろ過して血液をきれいにすることです。 |
これには血液透析と腹膜透析があります。 |
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血液透析とは |
血液を体外に出し、ダイアライザーと呼ばれる人工腎臓に通すことによって、血液中の老廃物や余分な水分を取り除き血液をキレイにする方法です。 |
この療法では、血管に針を刺して血液を連続的に取り出す必要がある為、シャントと呼ばれるものを作ります。(普通は腕に) |
シャントとは、腕の奥にある動脈を表面にある静脈とつなぎ合わせ、その静脈を動脈化し血管を太くすることにより血流量を増すことで、透析を行うのに十分量の血流を確保する為のものです。 |
通常、この療法は週に3日(一日おき)通院し、かかる時間は4〜5時間です。 |
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[欠点] |
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週に3回、一回4〜5時間と時間の制約が大きい |
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食事制限が厳しい |
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[利点] |
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頻繁に病院で診てもらうので安心感がある |
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自己管理の部分が少ない |
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腹膜透析とは |
腹膜に囲まれた腹腔内に透析液を注入し、そのまま一定時間留めている間に腹膜を介して血液中の老廃物や余分な水分等を透析液に移行させ、その液を入れ替えることにより血液をキレイにする方法です。この療法は在宅での治療を基本としていて、通院は2〜3回/月ぐらいです。 |
一日に3〜4回透析液を交換するCAPDと(一回に掛かる時間は30分ぐらい)就寝中にサイクラーと呼ばれる機械を使って透析液を入れ替えるAPDという方法があります。 |
この療法では、透析液の出し入れをする為に、カテーテルというチューブを簡単な手術により腹部に埋め込みます。 |
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[欠点] |
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毎日であり、回数が多い |
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通院が少ない為、自己管理が必要 |
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カテーテル管理等での腹膜炎の危険あり |
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[利点] |
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食事制限があまりない(毎日透析を行うので) |
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血液透析に比べ時間に融通が利く |
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上記の事を考え、自分の生活に合った透析療法を選択します。 |
少しでも今までの生活習慣を崩さないで行えるようにすることが大切です。 |
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FROM:なぎさ薬局 |