| 高血圧について |
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| 今回は日本人の死因の2・3位である心疾患・脳血管疾患の危険因子である高血圧についてのお話です。新年度をむかえ、職場等の検診で高血圧を指摘される方がいらっしゃるかもしれません。高血圧は直接の症状が少なく、実感がわきにくいのですが、長い時間をかけて障害をもたらします。幸い、高血圧は十分にコントロールできる病気です。正しく理解し、上手に付き合いましょう。 |
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| *血圧とは・・・？ |
| 心臓が体内に血液を送り出すときに、血管にかかる圧力のことで、常に変動しています。血圧の調節は、主に交感神経という神経の働きと、ホルモンや生体内で生理活性を現す物質による化学反応によって行われています。 |
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| *高血圧とは・・・？ |
| 血圧値140/90mmHg以上が高血圧と定義されています。 |
| その90％以上は原因が特定されない（生活習慣と遺伝的な体質が関係していると言われています）本態性高血圧です。 |
| 残りの10％弱は腎臓やホルモンや血管や薬などが原因の二次性高血圧です。 |
| ただし、病院の外来で血圧測定すると、家庭で測定するよりも高くなることがあり、そのために現れる高血圧を白衣高血圧と呼びます。そのような方は家庭血圧を測ることにより、ふだんの血圧のレベルや変化を把握することが重要です（家庭血圧の基準値は135/80mmHg）。 |
| 血圧はいろいろな要因で変動します。家庭血圧を測るときは、できるだけ同じ条件で測定しましょう。（朝であれば起きて排尿した後服薬前に、夜ならば就寝前。測定時の姿勢も座った姿勢であれば、いつも座った姿勢で。） |
| また、24時間血圧測定という方法もありますので、病院で相談してみてもいいでしょう。 |
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| *なぜ高血圧を治療するのでしょう？ |
| 高血圧が続くと動脈に常に高い圧力がかかり、血管の内側に傷がつき動脈硬化が起こりやすくなります。その結果、脳卒中・心筋梗塞・心不全・腎不全といった重大な病気を起こす危険性が高まります。 |
| 日本の高血圧治療ガイドラインには下記の目標値が示されています。 |
| 若年・中年者、糖尿病がある場合：130/85mmHg未満 |
| 高齢者：140～160/90mmHg未満 |
| また、糖尿病・高脂血漿・肥満・喫煙・高齢が伴うと、さらに危険性が高まります。 |
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| *高血圧の治療 |
| まずは、食事療法や運動療法、禁煙などの生活習慣の改善から始めます。それでも下がらない場合は薬による治療を始めます。もちろん薬を飲み始めてからも、引き続き生活習慣には気をつけましょう。 |
| 生活面での注意 |
| ①塩分を控え、体重を管理する：ダシや酸味・辛味、香ばしさなどで工夫しましょう。エネルギー量にも注意して肥満の人は体重を減らしましょう。 |
| ②有酸素運動を習慣にする：軽めの運動を1時間程度、週2～3回続けると効果的です。30分程度なら週4～5回できると理想的です。ただし、運動によってはかえって血圧が上昇するので、激しい運動は避けましょう。ウォーキングなどがお勧めです。（冬場はしっかり防寒しましょう） |
| ③禁煙する |
| ④血圧を急に上昇させる行動を避ける：急に体温を変化させたり、心拍数を上げたりすると、血圧が急激に上昇します。急に寒いところに出る・熱いお風呂に入る・重いものを急に持ち上げる・排便時にいきむなどの行動を避けるように気をつけましょう。 |
| ⑤ストレスをためない：ストレスは交感神経が緊張して血圧が上昇しやすくなります。上手に気分転換を図りましょう。 |
| ⑥薬を処方されたら、担当医の指示に従って、きちんと服用する：血圧降下薬には交感神経の働きを抑えるものや血管平滑筋という筋肉を弛めて働くものなどがあります。効果にも副作用にも個人差があるので、自己判断せず、担当医と相談しながら自分に合った薬を続けましょう。また、何らかの理由で薬を飲まない期間があった場合も、担当医に伝えましょう。 |
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ＦＲＯＭ：ハロー薬局 |
